Voice changerを作りたくて(3): 三角比を忘れてもうた
出田 守です。
このシリーズは、ほとんど何もわからない状況からVoice changerを作る過程の記録です。
環境(私も含めて)
[私について]
算数・数学: 苦手で避けてきた(後悔中)。おそらく中学2年生で止まっている。
プログラミング: 努力中
[開発環境 - PC0]
OS: Windows10 Home 64bit 1903
CPU: Intel Core i5-3470 @ 3.20GHz
Rust: 1.39.0
RAM: 8.00GB
Editor: Vim 8.1.1
Terminal: PowerShell
三角比
三角比を復習しておきます。
正三角形
これは簡単ですね。長さの比が1:1:1で角度もすべて60°です。
45°の直角三角形
長さの比が1:1:√2で角度が90°と45°の直角三角形です。正方形の半分です。
60°と30°の直角三角形
長さの比が1:2:√3で角度が90°と60°と30°の直角三角形です。正三角形の半分です。
sin, cos, tan
sin, cos, tanは三角比の一種です。また、sin, cos, tanを考えるときは必ず直角三角形で考えます。
sin, cos, tanはある角度からみた2辺の長さの比を表します。また、ある角度のことをθと表します。ある角度θからみたsinをsinθと書きます。cosθもtanθも同様です。つまりはマクロみたいに、ある2辺の比をsin, cos, tanで省略して書きますよーと宣言したんですね。
ちなみに、単にθと書くと弧度法のラジアンを表します。ラジアンの節までは度数法の°を使います。
sinθ°
sinθ°は、ある角度θ°からみた斜辺の長さと垂線の長さの比です。以下の問題でsinになじんでみます。角度が30°で斜辺が8、垂線がxの直角三角形です。このxを求めます。
sinθの公式から、
xの式に直すと、
sin30°は三角比からとなります。よって、
cosθ°
cosθ°は、ある角度θ°からみた斜辺の長さと底辺の長さの比です。先ほどと同じ問題でcosにもなじんでみます。角度が30°で、斜辺の長さが8、底辺がxの直角三角形です。xを求めます。
cosθの公式から、
xの式に直すと、
cos30°は三角比からとなります。よって、
となります。
先の節の結果と合わせて、ピタゴラスの定理で確認してみましょう。
ピタゴラスの定理から、
右辺と左辺をそれぞれ計算すると、
合ってそうです。
tanθ°
tanθ°は、ある角度θ°からみた底辺の長さと垂線の長さの比です。同じように、問題でtanになじみます。角度が30°で、垂線の長さが4、底辺の長さがxです。xを求めます。
tanθの公式より、
xの式に直すと、
tan30°は三角比からとなります。よって、
これは先の節で確認した通りの値となっていますね。
弧度法とラジアン
弧度法です。弧度法は、角度を円弧の長さと半径で求める方法のことです。もっというと半径の長さと弧の長さの比です。弧度法で求めた角度の値をラジアンといい、単位がradと表します。単位は省略されることが多いです。
弧の長さが半径と同じになる扇形の中心角を1radとします。1radをπ倍すると180°になります。
cosθはx、sinθはy
単位円において、cosθはxに、sinθはyに対応します。